
スウェーデンのスルッセンで、過去に、バス専用レーンを一般車が乗り入れないために「交通分離装置」を設置していた場所がありました。
短編映画で衝撃的な交通分離装置をみましたのでお知らせします。
短編映画:the traffic separating device
「交通分離装置」という名の落とし穴のような「バストラップ」
上の短編映画は、「the traffic separating device」の予告編です。
2019年のサントロニフィルムフェスティバルでノミネートされた映画です。
映画の舞台になったのは、スウェーデンのストックホルム:スルッセンになります。
スルッセンは、海上や陸上の公共交通機関の中継地になっています。
このスルッセンですが、2025年完成を目標に街自体を再開発しています。
その開発過程において、道路を狭くし、バス専用レーンに一般車両が進入しないよう、「交通分離装置」が設置されていました。
一応、バス専用レーンの標識はあるものの、一般車両の一部は、それを見過ごして「交通分離装置」に入って、近辺にいた歩行者たちが手伝って、車を脱出させてあげるのですが、脱出した後、場合によっては、タイヤをパンクさせてしまうという事態に。。。
この「交通分離装置」のため、数百メートルの渋滞が起きてしまったこともありました。
このようなことが日常茶飯事に起きているので、映画になりました。
そもそもの背景として、「交通分離装置」が設置される前は、交通整理員が赤旗を振って、一般車両の進入を阻止していましたが、バス専用レーンのことを知らないドライバから脅迫されることも。。。
そこで、「交通分離装置」という罠を仕掛けました。
映画の中の字幕で「バストラップ」と書いてあるのですが、トラップするのはバスでなく一般車両です。
交通分離装置はどこにある?
交通分離装置はどこにあるか調べました。もちろん、現地には行けないので、困ったときのGoogle先生のマップに頼りました。
結論を先にお伝えすると「交通分離装置」は無くなりました。
航空写真から分かる通り、道路の整備も終わったようで、「交通分離装置」が無くなっています。
こちらにアクセスすると「交通分離装置」をみることができます。(2022年7月26日時点)
道も広々として工事中のところが無くなっていますね。
この付近の2019年6月のストリートビュー をみると確かに、道路が片側通行になるほど、狭くなり、真ん中に「交通分離装置」があります。
さらに2020年7月のストリートビューをみると工事が進んで、2019年6月の道路は閉鎖され、その右隣のレーンに「交通分離装置」が設置されている所をみることができます。
※注:スマホでストリートビューを見る際は、サイズの都合上、映らない場合もありますので、そのまま、左右に動かすと「交通分離装置」が見えます。
まとめ
スウェーデンのスルッセンで、バスレーンに一般車両が進入することを防止するため、強引に交通分離装置を設置したところ、事故が多発し渋滞になってしまい、短編映画にもなったことを書きました。
現在は、「交通分離装置」自体は無くなりました。スルッセンの再開発完了がもうすぐですね。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。