
もしかしたらボーナスを貯めたら宇宙に行ける時代がすぐそこまでくるかもしれません
宇宙への旅行は依然として高価であるため、多くの人々が宇宙に行くことを諦めています。
しかし、宇宙に行くことができない我々一般人にも宇宙の美しさを日帰りで体験できるように、
岩谷技研とJTBが気球「T-10 Earther」による宇宙遊覧の5名の募集を始めました。
岩谷技研の気球によって高度2万5000メートルの成層圏まで2時間かけて上昇し、1時間程度遊覧して、
海に着水して戻ってくる日帰りの行程です。
費用は2400万円ですが、将来的には100万円で行ける見通しとなっています。
ボーナスで宇宙も現実的になってきましたね。
岩谷技研の気球T-10 Eartherによる宇宙遊覧で安全面とコストが良い
#田中瞳 です。大きなサッカーボールのようにも見えるこちらの球体に乗って、とてもスケールの大きい「旅行」が出来る日がそう遠くないかもしれません。日本のあるベンチャー企業の挑戦を取材しました。今夜10時からの #wbs でお伝えします。 pic.twitter.com/W1663MufUF
— WBS@テレビ東京 夜10時から放送中(金曜のみ夜11時) (@wbs_tvtokyo) February 21, 2023
一般人でも宇宙遊覧ができる背景としては、コストと安全面を考慮した、岩谷技研の気球「T-10 Earther」による技術が提供されるからです。
宇宙旅行といえばロケットのようなものを飛ばすイメージがありますが、「T-10 Earther」は気球なので、ゆっくり上昇して成層圏までいきます。
熱気球では、宇宙までは行けませんが、地表から25kmほどの成層圏まで上昇すれば宇宙の景色を見ることができます。
成層圏から見える地球として、将来的に宇宙遊覧旅行ができるようになることを目指しています。
宇宙ロケットでは、大気圏を脱出する際に人体に強いG重力加速度がかかり、体への負荷が大きいが、気球は空気の温度差による重さの違いを利用した浮力でゆっくり上昇するため、人体への負荷もさほど大きくないです。
岩谷技研さんの気球で行く宇宙遊覧旅行に使われるキャビンです!ドーム型の大きな窓からは視界いっぱいに景色が見えそう!キャビンは小さく見えるかもしれないですが、入ってみると十分な広さがあって、4時間ゆったり過ごせそうです。 pic.twitter.com/0j9f1QWIzt
— こはる / 井上榛香 🚀 (@ko8ruuuuun) February 21, 2023
安全面も考慮されており
- ガスを抜かない気球:下降時もガスを抜きを抑えつつ浮力を維持します
- パラシュート変形気球:バックアップとして気球がパラシュートに変形します
- キャビン用パラシュート:さらに、キャビン搭載のパラシュートを活用します
- 乗員用パラシュート:緊急脱出用として乗員用のパラシュートがあります
となっており、通常運用はもちろん、非常時の複数のバックアップ構造となっています。
また、ロケットとくらべ簡素な構造となっており、燃料もヘリウムガスを使用します。宇宙遊覧では、地上と同じ1Gの身体への負荷で特殊な訓練は不要となり、コストダウンを実現しています。
宇宙旅行遊覧を体験するための条件とは?

宇宙旅行遊覧を体験するための条件、それは何といってもお金です。「2,400万円」が必要です。
それがクリアできれば、宇宙遊覧まで以下の訓練をする必要があります。
- 事前メディカルチェック:契約前とフライトの30日前に、医療機関にて宇宙遊覧体験に向けたメディカルチェックを受診
- 合同オリエンテーション:北海道の岩谷技研本社に集合いただき、気球工場の見学と全体の行程、フライトに向けた安全面の講習の後、宇宙遊覧体験の購入契約を締結し、5名のフライト順を決定
(11/20-12/3のうち1日程) - 打上地滞在:最適な条件下での打ち上げを実施するため、天候等を考慮し、打ち上げ地に1週間程度ご滞在(12月以降)
- 安全講習プログラム:(打上地滞在期間中)岩谷技研本社で非常時のパラシュート、安全装備の使い方、フライト中の動作など、必要な講習を受講
訓練と言っても宇宙飛行士の訓練と比べたら全然ハードルが低いですね。
宇宙旅行遊覧が2400万円で応募中23年8月31日締切
パイロットとご搭乗者様の2名で「T-10 Earther」に搭乗して、約4時間の宇宙遊覧の旅へと出発し、海上へと帰還する日帰り旅行が応募できます。
宇宙遊覧フライト
気象条件の整ったタイミングでいよいよ宇宙遊覧の旅へ。
眼下に広がる地球を眺めながら2時間かけてゆっくりと上昇し、
上空25-30kmの成層圏”Near Space”から約1時間、青く輝く地球と星々の煌めく美しい宇宙空間を遊覧いただき、1時間かけてゆっくりと降下。
海上では船舶がご搭乗者様の帰還をお待ちしております。
宇宙遊泳フライト募集サイトより引用
宇宙旅行遊覧フライトの募集要項
宇宙旅行遊覧フライトの募集要項は以下の通りです。Webから応募します。
募集人数:5名
募集期間:2023年2月21日(火)10:00〜2023年8月31日(木)16:59
当選発表予定日:2023年10月9日頃を予定
宇宙遊覧体験費用:約2,400万円(税込)
応募サイト:第一期搭乗者の募集サイトから申し込み
まとめ
岩谷技研とJTBが本物の宇宙を目の前に、足元には青く輝く地球をみることができる気球による宇宙旅行遊覧について紹介しました。費用は2,400万円ですが、将来的には100万円になる予定で、ボーナスを貯めれば実際の宇宙を体験できる日がもうそこまで来ています。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。