PR

ロンドンのウォータールー橋の上で自分の命を救ってくれた人物を6年後に大捜索!見つかるのか?

ロンドンのウォータールー橋雑記
記事内に広告が含まれています。
ぼぶたろう
ぼぶたろう

2008年1月14日午前10時30分、ロンドンのウォータールー橋で命を救われたジョニー・ベンジャミン。6年後にその命を救ってくれた恩人を探します。果たしてみつかるのか?

ジョニー・ベンジャミンの経歴
・1987 年生まれ、先祖はユダヤ人、ゲイ
・英国の精神衛生運動家、作家、ブロガー
・メンタルヘルスを時々発症
・過敏性腸症候群である
スポンサーリンク

2008年1月14日午前10時30頃ジョニー・ベンジャミンは・・

2008年1月14日午前10時30頃、イギリス、ロンドン北西部出身の1987年生まれ、当時は26歳のジョニー・ベンジャミン(Jonny Benjamin) がテムズ川にかかるウォータールー橋の端に立って自らの命を絶とうとしていました。というのも統合失調症とうつ病で苦しめられ、対処する方法がわかりませんでした。

そのような状況であるジョニー・ベンジャミンに対して、橋を通りかかった見知らぬ親切な男が立ち止まりこう言いました。

「必ず良くなる。そして乗り越えらえる」といいました。

「コーヒーを飲みに行きましょう。あなたのお困りごとについて話し合いましょう。」

親切な男との話を通じて、ジョニー・ベンジャミンの中で何かが変わりました。
ウォータールー橋から飛び降りることを止めました。

その後、ジョニー・ベンジャミンはウォータールー橋に戻りパトカーに乗せられ、
以降、その親切な男と会うことができませんでした。

スポンサーリンク

2014年に命の恩人を探すため「FindMike」で呼びかけ

その後、ジョニー・ベンジャミンは6年を掛けて病気を克服し、メンタルヘルスの問題に関する自身の経験談をブログに書いたり、映画製作者の仕事をしていました。

でも、6年前のウォータールー橋で親切な男である命の恩人のことは忘れららず、命を救ってくれただけでなく、彼が自分の症状について前向きであり続けるのを助けてくれたことに感謝すべく謎の男を見つけたいと決意をしました。

「橋の上の見知らぬ親切な男」を探す為、最初は、ウォータールー橋で通りすがりの人たちと話をしたり、ビラを配ったりして過ごしました。6年前混乱をしていたためか、記憶もはっきりしていなたため、何ヶ月も続けましたが、まだ手がかりはありませんでした。

テレビのニュースにも出演し、「橋の上の見知らぬ親切な男」の状況と特徴を伝えました。

  • 2008年1月14日午前10時30分頃
  • 通勤途中だった
  • 現在は20代後半

ニュースの影響もあり、ウォータールー橋でビラ配りした際には

  • 川に飛び降りるのは冷たいよ
  • 僕もうつ病なんだ・・
  • テレビで見た通りイケメンだね

と声もかけてくれ、反響が少しありました。

メールや電話も掛かってくるようになり、「マイクがみつけれられるようう幸福を祈ります。」とのメールも。

そこで、ジョニー・ベンジャミンは、2014年1月14日、自身の命を救った、命の恩人である見知らぬ親切な男をさがすため、また、メンタルヘルスの問題に対する意識を高めるために、スティーブン フライ、ボーイ ジョージ、デビッド キャメロンなどの有名人の支援を受けてソーシャルメディアを使った「Finding Mike」キャンペーンを開始しました。

見知らぬ親切な男の名前を思い出せなかったので、その男に「マイク(Mike)」というあだ名を付けていました。

ハッシュタグ#FindMikeはまたたくまに全世界に広がりました。イギリスだけでなく、南アフリカ、オーストラリア、カナダでも Twitter のトレンドキーワードとしてランキングされたりました。

ウォータールー橋で人を助けたことがあると名乗り出る人も

SNSの効果か、38人のマイクの情報が、でも、信憑性がない情報ばかり。

そのうち5人に絞り込み、写真を送ってもらったがどの人もジョニー・ベンジャミンが記憶するマイクにには当てはまりませんでした。

心理学者 ジョセフ・ヘイズ博士によると
当時命を救っていた人を探すことは当時の病状から難しいことでも、彼は勇気を持って取り組んでいるとのこと

送られてくるメッセージの中にあるメッセージが

2008年ごろ、私は医大に通っていて、その仲間がウォータールー橋で飛び降りようとしている人を止めたことがありました。

彼の名前はマイケル・サミントンです。

・・・ジョニーが探しているマイクと一緒・・・またジョニーの記憶と一致する点がいくつかありました。

ジョニー・ベンジャミンは、マイケル・サミントンに会いに行くことにしました。

マイケル・サミントンはロンドンから電車で2時間ほど離れたところいあるウォルバーハンプトンに住んで医者をしています。

マイケル・サミントンからは、

橋の上に立っている人に「そんなことは やめてください」と言ったと思う。
そして 必死に腕を引っ張りこんで橋の上に戻したと証言しました。

その人はショック状態でうずくまって震えていたからはっきりとは顔をおぼえていないが残念ながらジョニー・ベンジャミンじゃなかったと思うと。。。

とジョニー・ベンジャミンに伝えました。

それを聞いたジョニー・ベンジャミン、

「でもあなたが僕が探しているマイクじゃなくても立ち止まってその人に声を掛けてくれたことに感謝します」

とマイケル・サミントンにお礼をつたえました。残念ながらマイケル・サミントンはジョニー・ベンジャミンが探すマイクではありませんでしたが、心が落ち着いているか寛容ですね。

ジョニー・ベンジャミンへを励ますメッセージも

その後も、必死にマイクの手掛かりを探し続けました。

併せてマイクの情報だけでなく、ジョニー・ベンジャミンを励ますメッセージが続々届きました。

ソーシャルメディアの力はすごく、キャンペーンが開始されてからわずか2週間で命の恩人を見つけました。

  • ジョニー、勇気を出して声を掛けることで苦しむ人を救いたいということを気づかせてくれてありがとう
  • 精神疾患をもつ私たちに希望をくれてありがとう。私も辛くて辛くて、命を絶とうと思っていました。でもあなたをみて自分の人生をもう一度頑張ってみようという勇気がでてきました。
スポンサーリンク

FindMikeを通して人の悩みに寄りそうことも

ジョニー・ベンジャミンに送られたメッセージには、こんなケースも。

リサ・ヴィッツカリーの弟は2008年27歳で命を絶ったのですが、「弟を助けるチャンスがあったのでは」とずっと自分に問いかけていました。

でも答えは見つかりませんでした。リサ・ヴィッツカリーは自分を責め続けていました。

リサ・ヴィッツカリーから直接話をきいてジョニー・ベンジャミンは、こう答えました。

「あの橋に向かっている時1つおぼえていることがあるのです。僕が命を絶つことで家族が責任を感じたり、罪悪感をもたなければいいなと思っていた、弟さんも同じことをおもっていたんじゃないでしょうか。」

それを聞いて、リサ・ヴィッツカリーは少し気持ちが楽になった気になりました。

リサ・ヴィッツカリーなどをはじめ様々な方に会うことを通じて、

ジョニー・ベンジャミンは「同じ病で苦しんだことわかる心のうちをいろんな人に伝えていくことが僕の大事な役割なんだ」と思いました。

受信トレイに心をひかれる一通のメッセージが

そんな中、メールの受信トレイをみてみると心をひかれる一通のメッセージが。

こんにちは、このメッセージが届くことを願っております。
あの日私は橋の上にいてジョニーという人を助けました。
今も橋の上の出来事と私たちの会話をはっきりと覚えています。
名乗り出るのをずっとためらっていました。

マイクではないけど この人が僕を助けてくれた人なんだろうか?

これが最後のチャンスかもしれない・・・と思い実際に会って命の恩人をやっと見つけました。

ハッシュタグをみると #foundmike に変わっていますね。

スポンサーリンク

ジョニー・ベンジャミンの命の恩人は誰?

ジョニー・ベンジャミンの命の恩人は、「ニール・レイボーン(Neil Laybourn)」

ニール・レイボーンの彼女たたまたまFaceBook上で、「Finding Mike」の記事をみつけたことにより奇跡的に探すことができ、最終的にジョニー・ベンジャミンの命の恩人は自分だと名乗り出ました。

そして、ジョニー・ベンジャミンは、命の恩人:ニール・レイボーンに6年ぶりに会いました。

会話の概要は以下の通り。

ニール:(開口一番に)あの時のあなただ! 僕を覚えている?

ジョニー:今 顔を見て思い出しました・・・すみません

ニール:良いんだよ、また会えるなんて不思議な気分だ。よく頑張ったね

ジョニー:あなたには本当に感謝しています。あなたを見たらあの時のことがよみがえってきて・・・

ニール:あの時は本当につらかったろうね

ジョニー:でも、もう大丈夫です。でも不思議だ。。ぼんやりとしていた記憶が全てよみがえってきました。あなたが横に立って支えてくれて

ニール:あの日はとてもさむかったね覚えているかな

ジョニー:覚えています

ニール:君が橋の欄干に座っているのが見えて、僕は人混みかき分けて君のそばに行き声を掛けて2人でいろいろな話をした。

ジョニー:そしてこう言ってくれたんです。”大丈夫 乗り越えらえるよ・・・”って。会ったこともない人が僕の為に立ち止まって話をしてくれた。本当にあの日から僕の人生が変わっていったんです。ありがとうございます。


ニール・レイボーンはウォータールー橋での出来事について、

「運命だったのかもしれません。ジョニー・ベンジャミンに関わることは簡単でした。通り過ぎる人もいれば、行動を起こした人もいます。私はウォータールー橋で行きかう人々の群衆のなかで、行動を起こしたことに誇りを持っています。」

と語りました。

これらの出来事はのちに、2014年5月にドキュメンタリー映画「The Stranger on the Bridge」として公開されました。

ちなみに、ニール・レイボーンは、普段は、職場のメンタルヘルのサポートをしたり、メンタルヘルスと健康について、トークイベントで講演活動をしています。

スポンサーリンク

その後は、親友 ニール・レイボーンと行動することも

ジョニー・ベンジャミンは2016年にメンタルヘルスの教育に注力すべく、ThinkWellを立ち上げました。若者にメンタルヘルスについて教育したり、ワークシップを通して若者が自ら命を断つことを防止する活動をはじめました。

学校、刑務所、病院で講演を行い、困難に陥っている人たちを鼓舞する活動もしています。

二人の活動が認められ大英帝国勲章を受章

また、ジョニー・ベンジャミンとニール・レイボーン #findmike キャンペーンの経験をいかして心の苦しむ人やその家族たちにメンタルヘルスのサポートを行っています。

そして、二人の活動が王室からも認められ大英帝国勲章を受章しました。

自叙伝『The Stranger on the Bridge 』

2018年5月、ジョニー・ベンジャミンは自叙伝『The Stranger on the Bridge 』を出版しました。

また、雑誌の取材をうけることも。

スポンサーリンク

コ口ナ禍になり「あなたはひとりじゃない」と訴えつつも・・

コ口ナ禍になってから、ジョニー・ベンジャミンは、「あなたはひとりじゃない」と訴えつつもロックダウンなどにより、再び命を断つことも考えてしまったこともあったそうです。

そういった状況でもこの難局を乗り越えるため以下10個の提唱をしています。

  1. コロナウイルス関連のニュースばかりを見ないで下さい
  2. ソーシャルメディアは命綱になり得ますが、悪影響を与える場合もあります
  3. 困っている場合は、Zoomなどを用いてセラピストに会うことができます
  4. 自分の体を愛することに集中し、否定的で有害な考えを持たないようしします
  5. ビデオ通話やメールによる人とのコミュニケーションが困難な場合でも、メールなどを用いてでもコミュニケーションを維持します
  6. 調子が悪いときは、自分を責めすぎないこと
  7. 自宅で自分のための「安全な場所」を作ってみてください
  8. 感謝のリストを作成して、自分への思いやりを実践します
  9. コ口ナウイルスのパンデミックが永遠に続くわけではないことを忘れないでください。
  10. 困っている場合は、あなたを援助してくれる公的サービスがあります
スポンサーリンク

The Stranger on the Bridgeはどこで入手できる?

今回の話の題材である、ジョニー・ベンジャミンは自叙伝「The Stranger on the Bridge」については

で入手可能です。

まとめ

ジョニー・ベンジャミンが、ロンドンのウォータールー橋の上で自分の命を救ってくれた人物を6年後に大捜索!見つかった出来事について書きました。

今回の件と少し関係ありますが、イギリスでは、いち早く孤立・孤独問題に取り組んでいます。

日本でも孤独・孤立対策担当大臣が2021年2月に世界で初めて閣僚級ポストが設置されました。

もし孤独・孤立にお悩みの方は「あなたはひとりじゃない」のサイトをみていただければと思います。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

スポンサーリンク
雑記
スポンサーリンク
ぼぶたろう流儀