NHKの2023年後期連続テレビ小説:朝ドラ「ブギウギ」で出演する有楽町日帝劇場の登場人物を紹介します。
朝ドラ「ブギウギ」の相関図は下図の通りです。
ブギウギの主人公である福来スズ子(花田鈴子)と有楽町日帝劇場の皆さんは以下です。
- 花田鈴子役:趣里
- 夜の女・ラクチョウのおミネ役:田中麗奈
- 日帝劇場のプロデューサー・小島役:田村裕(麒麟)
- 靴磨きの少年・達彦役:蒼昴(そうあ)
- 夜の女・ラン役:小田ゆりえ
- 夜の女・マキ役:辻凪子
- 夜の女・タマ役:和海(なごみ)
ブギウギ相関図・キャスト!東京・有楽町日帝劇場の登場人物ついて詳しく紹介します。
また、
- 有楽町:ラクチョウのおミネのモデル
- 有楽町:日帝劇場モデル
も併せて紹介します。
主題歌ハッピー☆ブギは↓↓
朝ドラ「ブギウギ」花田鈴子役:趣里
大阪の銭湯の看板娘として花田鈴子は育ちます。
幼い頃から歌ったり踊ったりするのが好きが講じて、道頓堀にある梅丸少女歌劇団(USK)に入団します。
歌の才能が出てきた花田鈴子は歌手という道を進んでいき、のちに戦後のスターとなります。
花田鈴子のモデルは笠置シヅ子です。
笠置シヅ子については
>>>花田鈴子のモデル笠置シヅ子の父母や夫や子供と経歴は?
をご覧ください。
朝ドラ「ブギウギ」夜の女・ラクチョウのおミネ役:田中麗奈
夜の有楽町を取り仕切っている女、別名「ラクチョウのおミネ」
ある雑誌を読んだことを契機に、スズ子の楽屋に押し込んでくる。
朝ドラ「ブギウギ」日帝劇場のプロデューサー・小島役:田村裕(麒麟)
有楽町・日帝劇場のプロデューサーでステージをこよなく愛する
朝ドラ「ブギウギ」靴磨きの少年・達彦役:蒼昴(そうあ)
幼馴染のタイ子の息子、靴磨きでタイ子を支える
朝ドラ「ブギウギ」夜の女・ラン役:小田ゆりえ
有楽町のガード下に集うラクチョウのおミネをリーダとするグループのメンバーの一人。
朝ドラ「ブギウギ」夜の女・マキ役:辻凪子
有楽町のガード下に集うラクチョウのおミネをリーダとするグループのメンバーの一人。
朝ドラ「ブギウギ」夜の女・タマ役:和海(なごみ)
有楽町のガード下に集うラクチョウのおミネをリーダとするグループのメンバーの一人。
スズ子の大ファンである。
(また、役とは別で「ブギウギ」で青森ことば指導しています。)
ラクチョウのおミネのモデルはラクチョウのお米!戦後の日本を生き抜いた女性たち
ラクチョウのおミネのモデルはラクチョウのお米(およね)です。
戦後の日本、特に有楽町で米兵を相手にした女性のリーダーでした。
彼女たちは「パンパンガール」とも呼ばれ、厳しい生活環境の中で生き抜いていました。
「パンパンガール」は、戦争で家族を失い、生きていくために体を売って生活している女性たちを指す言葉で、特に進駐軍のアメリカ兵を相手にする女性は「パンパンガール(略してパンパン)」と呼ばれました。
ラクチョウのお米たちは、蔑まれる存在となりましたが、その姿は当時の社会の一部を反映し、小説や流行歌にも登場しました。
有楽町は夜の女性と靴磨きの少年たちの「職場」であり、敗戦後の日本の状況を象徴していました。
このエリアは戦前からの娯楽の中心地であり、歌姫・笠置シヅ子の活動の場でもありました。
笠置シヅ子は、米兵に体を売る「パンパン」を差別せず、夜の街に立つ娼婦とも友人付き合いをしたと言われています。
彼女の情の深さは、乳飲み子を抱えて奮闘する未亡人の笠置が街娼たちの希望だったとも言われています。
有楽町の夜の女性たちはやがて、ショービジネスの世界で注目を浴びるブギの女王の熱狂的なファンとなりました。
有楽町の日劇での笠置のステージには、有楽町のよるの女たちが毎日駆けつけました。
ブギのリズムはもともと黒人ジャズやブルースの影響を受け、逆境にも負けずに希望を与えるものでした。
何よりも「ブギの女王」が「夜の女」たちの心を捉えたのは、未亡人となった笠置シヅ子が自身の赤子を抱えて懸命に歌い踊る姿に、同性として心を打たれたからでした。
彼女たちは舞台で明るく力強く歌い踊る笠置シヅ子に、自分たちの苦しみと希望を重ね合わせていました。
笠置のステージには、花束を持って駆けつけ、目を輝かせた彼女たちの姿が日常的に見られ、服部良一はその光景を証言しています。
有楽町の夜の女のために更生施設設立に尽力した笠置シヅ子
笠置自身も彼女たちの境遇を理解し、差別せずに更生施設の設立に協力しました。
彼女は「東京ブギウギ」が大ヒットすると、有楽町の夜の女たちが彼女の熱狂的なファンになり、笠置に会いたがっていることを知りました。
笠置は多忙な中でも時間を作り、彼女たちに会い、更生施設の設立に関する相談に乗るなど、一役買っていました。
更生施設は「ラクチョウのお米」姐ねえさんをリーダーとする夜の女たちが洋裁やタイプライターなどの職業訓練を受け、自立と親睦の場を得るために設立されました。
笠置と夜の女たちの友情は、作り話ではなく真実でした。
彼女たちが単に人気のあるスターのファンに終わらなかったことは、笠置が義理人情を重んじる人物であることを物語っています。
彼女は成功者としての傲慢さを持たず、夜の女たちと心の垣根を作らなかったのです。
笠置は自分の歌が底の底の人々にも理解され、一緒に喜んでもらいたいと語っており、それが彼女の生き甲斐であると語っています。
義理と人情の有楽町の夜の女たち
1950年6月、アメリカ公演を控えていた笠置の歓送特別公演が日劇で開催されました。
この公演で夜の女たちのリーダーである“ラクチョウのお米”は仲間たちに日劇の1階の半分、約800席を買い占めるよう大号令をかけます。
ステージには笠置宛の大きく高価な花束が飾られそこには、「ラクチョウ夜咲く花一同より」と書かれていました。
笠置シヅ子は感激し、「おおきに、おおきに」と一人ひとりに感謝の言葉を述べ、握手して回りました。
ファンクラブの女性たちを自宅に招き、入院のお見舞いにも
笠置のファンクラブには会長の南原繁や石川達三、吉川英治、田村泰次郎、獅子文六、林芙美子、梅原龍三郎、猪熊弦一郎、岩田専太郎、田中絹代、山田五十鈴などの著名人もいました。
その方々の大半は有楽町界隈の夜の女たちで支えられていました。
熱心なファンである彼女たちとの交流を続け、娘ヱイ子の誕生パーティーなどに彼女たちを自宅へ招いたこともあります。
日本女性の純潔を守るための防波堤にされた街娼たち
ラクチョウのお米の後年は、肺結核を患います。
ラクチョウのお米が危篤になったことをしった笠置シヅ子
「なんでもっとはよう知らせてくれなんだんや」と言って、すでに臨終で口がきけなくなっていた彼女の枕元で涙を流しました。
日帝劇場モデル有楽町のランドマーク「日本劇場(日劇)」
1933年、東京・有楽町に誕生した日本劇場は、日本初の高級映画劇場として華々しくデビューを飾りました。
当時としては画期的だった湾曲した外壁と豪華な内装は、「陸の竜宮城」と呼ばれ、人々を魅了しました。
戦後の混乱期にも、日本劇場は娯楽の殿堂として輝き続けます。
ミュージカルやレビュー、歌謡ショーなど、多彩な舞台が繰り広げられ、多くのスターが誕生しました。
また、映画館としても、国内外のヒット作を上映し、映画ファンを魅了し続けてきました。
しかし、時代の流れとともに、日本劇場にも変化の時が訪れます。
1981年に映画館としての営業を終了し、その後は建て替えられ、現在は有楽町センタービルになっています。
日帝劇場のロケ地はどこ?
東京にある日劇ですが、ドラマでは和歌山マリーナシティ ポルトヨーロッパがロケ地です。
JR海南駅からバス利用で30分ほどで行けます。
朝ドラ「ブギウギ」物語は?
大正時代の末期、大阪の下町にある小さな銭湯の看板娘、花田鈴子は、歌って踊ることが大好きな明るく純真な女の子です。小学校を卒業した際、鈴子は、「歌と踊りで人々を笑顔にしたい」という思いを抱き、道頓堀に新しくできた歌劇団に入団しました。一生懸命に稽古に励んだ鈴子は、急速に成長し、抜群の歌唱力で才能を開花させていきます。
昭和13年、鈴子は上京します。そこで、人気のある作曲家と出会い、鈴子の運命が大きく変わります。鈴子は作曲家の指導を受けることによって、「スウィングの女王」として知られる人気歌手になっていきます。
しかし、戦争が勃発すると、鈴子の状況は一変します。鈴子の歌っていた曲が「敵性音楽」と見なされ、彼女の舞台での歌や踊りは厳しく制限されてしまいます。さらに、鈴子の弟は徴兵され、ちょうどその頃、鈴子の母も病気で亡くなってしまいます。
悲劇が重なり、悩む鈴子の前に、とある青年が登場します。ふたりは恋に落ちて、やがて結婚を誓い合います。しかし、青年の家族は強く反対し、結婚は中々、実現しませんでした。そののち戦争が終わり、鈴子は青年の子を授かります。しかし、青年は病に倒れてしまいます。会うことができず、結婚も果たせぬまま、別れることとなりました。数日後、鈴子はひとりで娘を出産します。
鈴子は娘を育てながら一人で舞台で歌い続けます。そんな中、生まれたのが「東京ブギウギ」という曲です。明るく飾らずに、全身で歌うことが鈴子の真骨頂でした。戦後の傷ついた日本に、彼女の歌声が響き渡ります。鈴子の歌声に合わせて笑顔で歌い踊る人々が全国に広がっていきました。鈴子は「ブギの女王」と称され、日本の大スター歌手への階段を駆け上がっていきます。
ブギウギの他キャストは?
今回紹介したブギウギのキャスト以外の登場人物については
【ブギウギキャスト一覧相関図!モデルの笠置シヅ子を紹介!】をご覧ください。
ブギウギのキャスト・相関図!有楽町日帝劇場の登場人物!まとめ
NHKの2023年後期連続テレビ小説:朝ドラ「ブギウギ」で出演する有楽町日帝劇場の人々の皆さんの登場人物とラクチョウのおミネと日帝劇場のモデルを紹介しました。
福来スズ子のモデルになった笠置シヅ子については
>>>福来スズ子のモデル笠置シヅ子の父母や夫や子供と経歴は?
をご覧ください。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。