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まきのまきのレター展牧野記念庭園や牧野富太郎を描いた絵

大泉学園
佐々木香菜子さんが描いた「牧野記念庭園の春」
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ぼぶたろう

2022年春に佐々木香菜子氏による特別展が開催されました。

牧野記念庭園記念館では常設展示の他に特別展示があります。

牧野富太郎生誕160年記念特別展として2022年4月9日から6月19日の間、佐々木香菜子氏による特別展「植物に彩られた我が人生」が開催されました。

佐々木香菜子氏による牧野富太郎の人生を描いたアート絵本「まきのまきのレター」の絵本の原画が展示されました。

併せて、ライブペイントで描かれた佐々木香菜子氏の作品や、常設展では展示されない牧野富太郎博士の植物図も展示されましたので紹介いたします。

【この記事の対象者】

・牧野記念庭園で2022年春に開催された「植物に彩られた我が人生」の特別展を知りたい方
・牧野富太郎博士に興味がある方
・佐々木香菜子氏のイラストに興味がある方

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  1. 牧野富太郎生誕160年記念特別展「植物に彩られた我が人生」
  2. 「まきのまきのレター」の絵本の原画
    1. まきのまきのレター
    2. 私の名前は牧野富太郎。
    3. わたしには成し遂げたいことがある。
    4. それは 日本のすべての植物を分類し名前をつけること。
    5. これまでにも たくさんの植物に出会ってきたが まだ名前を持たない花や草木がきっとある。
    6. 朝から日が暮れるまで植物採集に暮れる日々。
    7. 植物をとったら ただちに標本にしないといけないのだ。
    8. あまりにも没頭しすぎて気がついたらいつも真夜中。
    9. 植物のことを話すと ついつい、話が長くなってしまう。
    10. 文学や地理、医学に民族など 植物はほかの世界ともつながっているのだ。
    11. 本屋に入ると、気になる本は全部ほしくなってしまう。けちけちしていては植物学者にはなれない。
    12. 美しい音楽にふれるのもいい。もちろん、珈琲や紅茶もわすれずに。
    13. ある日 通りがかったお菓子屋で 驚くべき発見をした。
    14. といっても それは植物ではなかった。 すえ という名前の美しい女性だった。
    15. 左の手では貧乏とたたかい 右の手では学問とたたかった。
    16. しかし どんなに苦しいことがあっても どんな貧乏暮しの中にあっても わらいがあること。 それが大事。
    17. わたしには成すべきことがある。 すべての植物を明らかにすることだ。
    18. なぜ植物なのかって?
    19. ただ何となく 幼いころから草木が好きだったのだ。
    20. わたしの庭にもぜひ訪ねてみてほしい。
    21. そして 花や草木に興味をもってほしい。
    22. とってもいいことなんだ。
    23. 昭和天皇のお言葉「世の中に雑草という名の草はない」を思い出した。
  3. 「まきのまきのレター」以外の展示物
    1. 牧野記念庭園の春
    2. 庭園の春
    3. 負けじと牧野富太郎博士の絵も展示
  4. 「まきのまきのレター」を描いた佐々木香菜子氏
  5. まとめ

牧野富太郎生誕160年記念特別展「植物に彩られた我が人生」

牧野富太郎生誕160年記念特別展「植物に彩られた我が人生」

2022年4月9日から6月19日の期間、牧野記念庭園記念館で、牧野富太郎生誕160年記念特別展「植物に彩られた我が人生」が開催されました。

牧野富太郎の人生を描いたアート絵本「まきのまきのレター」は、牧野富太郎博士が現在の私達に話しかける様なことばと、それを表現した佐々木香菜子氏によるイラストが織りなすアート絵本です。

特別展では、絵本の原画等を展示して、「まきのまきのレター」の世界が紹介されました。

併せて、牧野記念庭園を描いた作品と、特別展示と併せて開催されたライブペイントの作品も展示されました。

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「まきのまきのレター」の絵本の原画

牧野富太郎博士は日本の植物相を明らかにするために各地にて調査を実施し、日本国内で初めて「ヤマトグサ」に学名を付けて発表したほか、生涯にわたって発見し命名した植物は約1,500種類になり、「日本の植物分類学の父」と言われています。

この植物学の研究を進めるにあたっては、東京帝国大学との軋轢や莫大な借金などの多くの困難に牧野富太郎博士は巻き込まれます。

このような状況下であっても、植物学の研究について、自叙伝の中で以下の様に記しました。

私は来る年も来る年も、左の手では貧乏と戦い右の手では学問と戦いました。

その際そんあに貧乏していても、一っ時もその学問と離れなくまたそう気を腐らかさずに研究をつづけておれたのは、植物がとてもすきであったからです。

天性植物が好きであったから、その間どんな困難なことに出会ってもこれを排して愉快にその方面へ深く這入(はいい)り這入りして来て敢えて倦(あぐ)む(=あきらめる)事を知らず、二六時中ただもう植物が楽しく、これに対していると他の事は何もかも忘れて夢中になるのであった。

※引用文献:「牧野富太郎自叙伝」(2004年、講談社)

日本の植物について詳細に調査し、正確に記録するという気が遠くなるような研究に対しても、牧野富太郎博士は、好きだから没頭し、植物学に人生を捧げます。

このような、牧野富太郎博士の植物への思いを感覚的に鮮やかに描きだしたのが「まきのまきのレター」です。

植物とともに生きる喜びに満ち溢れ、読者に好きなことに夢中になるすばらしさを伝えます。

夢中になれる何かを見つけて貫く道は、平坦なものではないかもしれませんが、そのような時は、牧野富太郎博士の温かな笑顔を思い出してもらいたいです。

特別展「植物に彩られた我が人生」で展示された「まきのまきのレター」の絵本の原画を紹介します。

まきのまきのレター

まきのまきのレター

私の名前は牧野富太郎。

私の名前は牧野富太郎。

わたしには成し遂げたいことがある。

わたしには成し遂げたいことがある。

それは 日本のすべての植物を分類し名前をつけること。

それは 日本のすべての植物を分類し名前をつけること。

これまでにも たくさんの植物に出会ってきたが まだ名前を持たない花や草木がきっとある。

これまでにも たくさんの植物に出会ってきたが まだ名前を持たない花や草木がきっとある。

朝から日が暮れるまで植物採集に暮れる日々。

朝から日が暮れるまで植物採集に暮れる日々。
(植物採集に出かける牧野富太郎博士)

植物をとったら ただちに標本にしないといけないのだ。

植物をとったら ただちに標本にしないといけないのだ。

あまりにも没頭しすぎて気がついたらいつも真夜中。

あまりにも没頭しすぎて気がついたらいつも真夜中。

植物のことを話すと ついつい、話が長くなってしまう。

植物のことを話すと ついつい、話が長くなってしまう。

文学や地理、医学に民族など 植物はほかの世界ともつながっているのだ。

文学や地理、医学に民族など 植物はほかの世界ともつながっているのだ。

本屋に入ると、気になる本は全部ほしくなってしまう。けちけちしていては植物学者にはなれない。

本屋に入ると、気になる本は全部ほしくなってしまう。けちけちしていては植物学者にはなれない。

美しい音楽にふれるのもいい。もちろん、珈琲や紅茶もわすれずに。

美しい音楽にふれるのもいい。もちろん、珈琲や紅茶もわすれずに。

ある日 通りがかったお菓子屋で 驚くべき発見をした。

ある日 通りがかったお菓子屋で 驚くべき発見をした。

といっても それは植物ではなかった。 すえ という名前の美しい女性だった。

といっても それは植物ではなかった。 すえ という名前の美しい女性だった

左の手では貧乏とたたかい 右の手では学問とたたかった。

左の手では貧乏とたたかい 右の手では学問とたたかった。

しかし どんなに苦しいことがあっても どんな貧乏暮しの中にあっても わらいがあること。 それが大事。

しかし どんなに苦しいことがあっても どんな貧乏暮しの中にあっても わらいがあること。 それが大事。

わたしには成すべきことがある。 すべての植物を明らかにすることだ。

わたしには成すべきことがある。 すべての植物を明らかにすることだ。

なぜ植物なのかって?

なぜ植物なのかって?

ただ何となく 幼いころから草木が好きだったのだ。

ただ何となく 幼いころから草木が好きだったのだ。

わたしの庭にもぜひ訪ねてみてほしい。

わたしの庭にもぜひ訪ねてみてほしい。

そして 花や草木に興味をもってほしい。

そして 花や草木に興味をもってほしい。

とってもいいことなんだ。

とってもいいことなんだ。

昭和天皇のお言葉「世の中に雑草という名の草はない」を思い出した。

私はプロフィールにもある通り、昭和生まれの人間です。

昭和の最後の約1/5の時代を生きた人間です。

この絵本を通して、「花や草木に興味をもってほしい。」という一文がありますが、

昭和天皇が「世の中に雑草という名の草はない」とお言葉を述べたことを思い出しました。

調べてみたら、牧野富太郎の言葉をご引用されたお言葉でした。

ぼぶたろう

牧野富太郎博士が「我が植物園」とした自宅庭の跡地にある牧野記念庭園を「ぼぶたろうが利用する植物園」というくらい通いました。花を四季を通して観た花はこちらを参照ください。

あと「わたしの庭」で描かれているのは高知県にある高知県立牧野植物園になります。

また、当サイトの「槙野万太郎のモデル牧野富太郎博士!日本の植物学の父の妻や子と経歴

でも紹介いたしましたが、植物学に邁進する姿が佐々木香菜子氏の絵によって、暗い内容でも明るい感じに仕上げていてとても良かったです。

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「まきのまきのレター」以外の展示物

まきのまきのレター以外の展示物も紹介します。

牧野記念庭園の春

佐々木香菜子さんが描いた「牧野記念庭園の春」

まさに下の写真のような感じですね。

スエコザサに囲まれた牧野富太郎博士の銅像

庭園の春

庭園の春
ライブペイントで体感する牧野博士の春の説明書き

「庭園の春」は2022年4月9日の「ライブペイントで体感する牧野博士の春」で描かれた絵になります


写真からもダイナミックな桜の花が描かれていますね。

描いている模様の一コマです。

負けじと牧野富太郎博士の絵も展示

ひがんばな

特別展示では、常設展には展示されていない牧野富太郎博士が描いた「ひがんばな」の絵が展示されていました。

「大日本植物志」第1巻 第3集 第10図版 より引用したものです。

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「まきのまきのレター」を描いた佐々木香菜子氏

■佐々木香菜子(ささき かなこ)氏のプロフィール

1983年宮城県仙台市生まれ、22歳からイラストレーターとしての仕事を開始。

ファッションを主軸に、数多くの広告ビジュアルや商品パッケージや企業とのコラボレーションにおいてアートワークを手掛ける。

2021年10月にソウルで開催された「KIAF SEOUL」ではVIPプレビューで発表作品が全て完売。

2021年11月にはマイアミ・アート・ウィークのハイライトのひとつである「ART MIAMI」に出展。

国内のみならず海外のアートコレクターから注目を集めた。

また、「ライブペイントで体感する牧野博士の春」のようにライブペイントにも注力し、

「BMW Japan 40TH ANNIVERSARY」「hueLe Museum」等、ユニークなシチュエーションでアートを完成させ、話題となる。

Webページ:https://www.sasakikanako.com/

インスタグラム:https://www.instagram.com/kanakosasaki_elhd/

Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCWqUYtoXvouebvZqmxKglsg


佐々木香菜子氏が描いた「まきのまきのレター」は

で購入できます。

まとめ

今回は、牧野記念庭園で牧野富太郎生誕160年記念特別展として2022年4月9日から6月19日の間、佐々木香菜子氏による特別展「植物に彩られた我が人生」が開催された際の展示物について紹介しました。

ぼぶたろう

今回特別展を行った牧野記念庭園は<朝ドラ「らんまん」牧野富太郎博士の終焉の地!練馬区の牧野記念庭園>をまた、牧野富太郎博士の経歴については<槙野万太郎のモデル牧野富太郎博士!日本の植物学の父の妻や子と経歴>を参照ください。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

■牧野記念庭園
住所:練馬区東大泉6-34-4

開園時間:午前9時~午後5時

休園日:毎週火曜日(火曜日が祝休日にあたる場合は、その直後の祝休日でない日)
年末年始(12月29日~1月3日)

西武池袋線:大泉学園駅(南口)徒歩5分

ぼぶたろう

大泉学園駅から牧野記念庭園まで、「車椅子でも通行可能なルート」も併せてご覧ください。

🌸らんまんを本でみるならドラマガイドで↓↓

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