NHK朝ドラ「らんまん」第18週タイトルになっている「ヒメスミレ」について調べました。
ヒメスミレは、スミレ科スミレ属の多年草の植物で、学名はViola inconspicua Blume subsp. nagasakiensis (W.Becker) J.C.Wang et T.C.Huangです。別名はナガサキスミレ、ニョライスミレ、アイスミレです。
姫スミレは、日本の本州から九州にかけて分布しており、庭の隅や木陰、植え込みの中、石垣のすき間など、日当たりが悪くやや湿り気のある場所を好みます。
開花時期は、4月~5月に紫色の花を咲かせます。葉は心臓のような形をしています。
ヒメスミレの花言葉は「一途」です。
今回は、槙野園子のヒメスミレについて、特徴や花言葉や育て方や、NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」第18週の週タイトルにもなりましたので、そのあらすじとして概要を紹介します。
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ヒメスミレの特徴
■ヒメスミレ
学名:Viola inconspicua Blume subsp. nagasakiensis (W.Becker) J.C.Wang et T.C.Huang
和名:ヒメスミレ 姫菫
その他の名前:ナガサキスミレ、ニョライスミレ、アイスミレ
科名 / 属名:スミレ科 / スミレ属
ヒメスミレ(学名: Viola inconspicua Blume subsp. nagasakiensis (W.Becker) J.C.Wang et T.C.Huang)は、スミレ科スミレ属に属する多年草です。
以下は、ヒメスミレの概要と特徴です。
ヒメスミレの特徴は?外見と生息地と利用方法について
外見:葉に特徴があります
ヒメスミレはスミレに似ていますが、より小型であるとされています。
見分け方は、スミレの花の直径は2cm前後であるのに対し、ヒメスミレの花の直径は1-1.5cm程度です。
以下、ヒメスミレの特徴です。
- 花は、4~5月に紫色の花を咲かせます。スミレなどよりも小さく、直径1cm程度。花弁は5枚で、紫色や白色をしている
- 葉について、根出葉は、長さ2-6cm、幅1-3cm程度で、心臓形または腎臓形をしている
- 柱頭は、カマキリの頭のような形をしている
生息地
ヒメスミレは、日本の本州から九州にかけて分布しており、台湾にも生息しています。
秋田以南の平地から低山地の日当たりの良い道端や人里でヒメスミレをみることができます。
特に庭の隅や木陰、植え込みの中、石垣のすき間など、日当たりが悪くやや湿り気のある場所を好む傾向があります
但し、近年は、外来種との雑種もあり、外見だけでは厳密な識別ができなくなりつつあります。
利用方法
ヒメスミレは鑑賞用として利用されます。
ヒメスミレの花言葉と由来
ヒメスミレの花言葉は、
「一途」
です。ヒメスミレの小さな花が、一途な愛や献身的な思いを表現しているとされています。
ヒメスミレの育て方
ヒメスミレを育てる際、冬から桜の咲く時期までは、日の当る窓辺か軒下で、桜が咲いた以降の春と秋は日向~半日陰で、夏は風通しの良い日陰で管理します。
表土が乾いたら水を与えます。水は切れ過ぎないように注意します。
植え替えは秋~冬の休眠期に行いますが、春の開花株を手に入れた場合、根が詰まっているようであれば花後に、排水の良い土壌を使って一回り大きな鉢に植え替えを行います。
害虫はアブラムシ、ハダニ、ヨトウムシ、ツマグロヒョウモンがあります。
日本の植物分類学者の父:牧野富太郎博士とは?
牧野博士は、当時日本に生息する植物を徹底的に研究し、多くの新種の植物を発見しました。
また、その研究成果をまとめた『新日本植物図鑑』は、日本の植物学に大きな貢献をした書籍として知られています。
牧野富太郎博士については【槙野万太郎のモデル牧野富太郎博士の父母や妻や子供と経歴は?】をご覧ください。
また、東京で牧野富太郎博士の自宅を「我が植物園」と称して植物を植えましたが、その跡地に練馬区立牧野記念庭園があります。
練馬区立牧野記念庭園については
【朝ドラ「らんまん」牧野富太郎博士の終焉の地!練馬区の牧野記念庭園】
をご覧ください。
牧野富太郎博士の植物学を深堀りしたい方は↓へ
🌸牧野富太郎博士と植物学に迫る↑
らんまん第18週ヒメスミレのあらすじ・概要を振り返る
万太郎(神木隆之介)の書いたムジナモの論文に激怒した田邊(要潤)は、大学の出入りを禁ずる。大窪(今野浩喜)、波多野(前原滉)、藤丸(前原瑞樹)は、どうにか万太郎を許してほしいと懇願するが、田邊は追い打ちをかけるかのように、土佐の植物目録と標本500点を大学に寄贈するよう万太郎に命じる。とにかく論文を書き直そうと急いで帰った万太郎。話を聞いた寿恵子(浜辺美波)は納得がいかず…
Yahoo!テレビ番組表より引用
謝れという大窪助教授は、万太郎の頭を無理やり下げさせる。
論文は書き直し、印刷の弁償をすると万太郎が言う。
大窪助教授は万太郎が頭を下げているといい、次こそ私が指導するというが、田邊教授はうちの学生でないのになぜ指導をという。
標本を献身的に作成したと波多野や標本の検定を頑張ったと言う藤丸に対して、自分が使うためにという田邊教授。
どうしてそこまで、何も言えない、万太郎。植物学は裏切っていないというが、
論文を共著にしなかった過ちこそ裏切りだといい、傲慢で不遜、手柄ばかりを主張するという田邊教授は世界に向けてhere I am!Makino is right hereとでも吠えたいんだろという。
万太郎は、憎んでいるのかと田邊教授が言うと、田邊教授は、笑いながら自惚れるな憎む価値がないという。
元気がないまま万太郎は長屋に帰る。久兵衛師匠が長屋の子供たちに「寿限無」を披露する。
溜息をつきながら、久兵衛師匠と十徳長屋の子供たちにも暗く接する。
寿恵子は園子がテコテコができたとよろこび、雑誌のムジナモが喜んだでしょというが、万太郎は田邊教授から大学への出入りを禁じられ、土佐植物目録と標本500点を寄贈しろという。
どいうことですかという寿恵子。
気に入らない相手を自宅に招いたり、結婚祝いをしたり、高藤の音楽会に連れて行かないという寿恵子。
万太郎と田邊教授のつながりが終わりということに納得がいかないので理由を聞いてくるという寿恵子。
火に油を注ぐと寿恵子を制止し、論文は自身の過ちだといい論文を書き直すという万太郎。
万太郎は一生懸命頑張っていたのにと寿恵子は言う。寿恵子と園子お礼をいう万太郎
文部大臣・森有礼(橋本さとし)の号令のもと、東京大学の理学部は帝国大学理科大学と改められ、田邊(要潤)がその初代教頭に就任した。一方の万太郎(神木隆之介)は、大窪(今野浩喜)の協力を得ながら、ムジナモ発見の論文を書き直すが、田邊の気持ちは変わらなかった。大学への出入りを禁じられ落ち込む万太郎に、寿恵子(浜辺美波)はいつも通り明るく接する。そして、万太郎はもう一度、田邊の元へと向かうが…
Yahoo!テレビ番組表より引用
4月 森有礼文部大臣により東京大学が帝国大学に改められ、理学部は帝国大学理科大学となり、田邊教授が初代教頭として率いることになりました。
万太郎はムジナモ発見の論文を書き直しました。発見の経緯を誠実に伝え日本植物学雑誌も刷り直しました。
大窪助教授が万太郎の長屋でダーウィンの著作「食虫植物」にでているムジナモと同定て改めたのをそれでよいという。
だが・・
藤丸と波多野が田邊教授に嘆願したが、決めたことは覆さないと力になれず申し訳ないという。
万太郎は藤丸と波多野にお礼を言うが、悲しい顔をする寿恵子。
夜、田邊教授の自宅へ行く万太郎。シダを見て良い月だと、教授はお帰りかと話しかける。
田邊教授は話は分かったといい、持たざるものは数えないといい、折角生きているなら、この手に持つものを愛そうと思ってね。あいにく、私は沢山のものを持っているという。
大学にも全国の同志諸君から植物標本が続々届いている。日本の各地を網羅する日も近いというと、万太郎はですから・・というと、田邊教授は許さないよという。
万太郎は身分も地位も何も持っておらず、ただ好きという思いだけだというと、田邊教授はだから植物から愛される?と返され、すごいな君はといい、どこまでも人を傷つけてくるという。
つづけて、田邊教授は理由が欲しいか?といい、私も大学の総力を挙げて日本中の植物を網羅する植物志の図鑑を作ることにして、「大日本植物図解」とでも言おうかといい、万太郎の仕事とぶつかるから、大学の出入りを禁ずる、書籍や標本も一切使わせないという。そして、万太郎が刊行を諦め私に尽くすなら考えてもいいがねと言い、家の中へ入っていく。
くつろいで、洋酒を飲む田邊教授。洋酒のボトルの中身がなくなり家の誰かを呼び出す。
聡子がやってきて、今夜はもう・・というと、田邊教授はいいから酒をもってこいと言い祝杯だという。
というのも、私の魂は自由になったという田邊教授。
you see?my soul is free(分かるか?私の魂は自由になった)
決して誰にも縛られない
落ち込んで帰る万太郎は涙をこらえる。
結局、万太郎は、一晩中歩きまわって長屋に帰ってきた。
万太郎に抱き着く寿恵子。万太郎さんは終わらない、終わるもんですか!という。
園子がヒメスミレをみつけて、どんな時も花は咲いているという万太郎、寿恵子と園子にいつでもきれいな花が咲いているという。
万太郎(神木隆之介)は、野田(田辺誠一)と里中(いとうせいこう)の元を訪れていた。田邊(要潤)を怒らせてしまった経緯を話し、博物館で研究をさせてもらえないかと二人にお願いするのだった。しかし、大学と博物館は協力関係にあるため難しいと断られてしまう。万太郎を応援したい二人は、君の才能を認めている人は他にもいると背中を押す。家に帰ると、寿恵子(浜辺美波)がある人物から届いた手紙を万太郎に渡す。
Yahoo!テレビ番組表より引用
ヒメスミレをお茶碗にいれて、机に向かう万太郎。
マキシモビッチ博士からの手紙を受け取る。
園子が一人遊んでいるのをみて、万太郎が、ヒメスミレの所につれてい紫色の花をみせてあげる。
そして、園子に筆を持たせ、万太郎が園子の手を持ち、ヒメスミレの絵を描く。
寿恵子が帰ってくると、園子のヒメスミレの絵を見せてあげる万太郎。
天才だと寿恵子は喜ぶ。
長屋に帰ってきた万太郎、だめだったと寿恵子に伝える。
寿恵子はそうですが・・というが万太郎にとっていいことがあったと言い、出かけてすぐマキシモビッチ博士からの手紙が届いたという。
急いで封をあける万太郎、昨年、ムジナモの花の標本や植物画を送った際の令状で、とてつもなく褒める内容であった。
手紙には、ムジナモの花の解剖図は、世界中の植物学者にbig impact,大変は驚きを与えるでしょう、ドイツの植物分類学者エングラー博士にも連絡したと書いてあった。
お陰で、マキシモビッチ博士が編集するドイツの文献に万太郎のムジナモの図が載せるとのこと。このムジナモの植物画で「Mantaro Makino」の名は世界中の植物学者たちにとどろくだろうと書いてあった。
寿恵子はムジナモちゃんがドイツの本に載ることに驚き、ロシアの先生も、ドイツの先生もこんなにも万太郎を褒めてくださるなんてと言う。
いかんじゃという万太郎、寿恵子に土下座をしてロシアに行き、マキシモビッチ博士のもとで研究したいという。
寿恵子は、お願いあるという。
・1つ目、お腹の子はりんやえいなどのみんながいる十徳長屋で産ませ欲しいというと、了解する万太郎。
・2つ目、お母さんに会っておいていいというと、もちろん、園子や弟ないしは妹もお義母に会ってもらわないとという万太郎。
・3つ目、私たちを離さないでといい、言葉がわからないから知らない所で放りだされたら困り私には万太郎しかいません、何があっても離さないでくださいという。
万太郎は勿論だといい、大事な寿恵子を、園子を離さないという。
夜、川の字になって寝る万太郎と園子と寿恵子。園子のお腹に万太郎と寿恵子が手をかざす。
万太郎(神木隆之介)は、自分のことを認めてくれるマキシモヴィッチ博士の元で研究をしようと、寿恵子(浜辺美波)と娘を連れてロシアへ行くことを決める。そして、峰屋に渡航費の相談をしようと考えていた矢先(やさき)、峰屋では腐造が起こってしまい、綾(佐久間由衣)と竹雄(志尊淳)は窮地に立たされていた。そして…さらなる苦難が万太郎と寿恵子を襲う。
Yahoo!テレビ番組表より引用
マキシモビッチ博士へ家族で移住し研究させてもらえなかいと手紙を書く万太郎。
峰屋にも手紙を出さなければという寿恵子。行くと決まったらお金の相談をしないといけないという万太郎。
ロシアに行くお金は峰屋から、向こう行けばマキシモビッチ博士に雇ってもらい、峰屋にお金を頼むのは最後だといい、なんとかなるという万太郎。
峰屋は新しい酒造りに励んでいた。親方に頼んで火入れをギリギリまで見極めてもらい、峰乃月より明るい酒にして、風味が立って後味もさわやかにしたという綾。
竹雄大変だと言い、親方の寅松が蔵へ行く。
寅松は火落ちだといい、杜氏として申し開きがないと綾と竹雄に謝る。
綾が火入れのやり方について口を出したので謝ろうとするが、竹雄がいかんといい、誰のせいでもなく酒屋にあることがあるという。
税金を納めるのを待ってもらえないか役人にお願いする竹雄。
上田は黙って蔵を去る。
竹雄は、峰屋のみんなを集め、長らくの御奉公にお礼を言い、峰屋はのれんを降ろすことを伝え、みんなからの御恩を賜ったこと忘れないとお礼をいう。
綾は申し訳ございませんでしたという。
たまは綾に謝らないで下さいと言い、誰一人も綾を恨んでおらず、力を落とさないでという。
その後、竹雄が庭にヒメスミレが咲いているのを見つける。
綾は樽がなくなった蔵であおむけになって、過去の峰屋の様子を思い出しながら寝てしまう。
竹雄は蔵にいる綾のそばへ行き、お金を算段しに外へ行くといい、まだ終わっておらず、我々の役目はこれからで、綾に最後の蔵元だからちゃんとしてといい目をつむらず最後まで見届けるようにと、ヒメスミレを渡す。
その頃、十徳長屋では、園子が昨日から熱がでて下がらない状況で「はしか」かもしれないと医者は言う。
「腐造」とは、仕込み中のお酒に特殊な乳酸菌の一種である火落菌が繁殖することで、このことを「火落ち」と言いお酒の品質が損なわれる状態になることです。
「火落ち」にならないようにする加熱処理があり「火入れ」と呼ばれます。「腐造」により、酒蔵が廃業に追い込まれることもあります。
春、ヒメスミレが咲く頃―。長女・園子が天国へと旅立った。悲しみに暮れる万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)の元へまつ(牧瀬里穂)がやってくる。一方の綾(佐久間由衣)も、峰屋をたたむことに心を痛めていた。そこへ豊治(菅原大吉)らがやってきて、竹雄(志尊淳)と綾に労(ねぎら)いの言葉をかける。二人は峰屋の土地を売り、再出発することを誓う。そして、万太郎と寿恵子も園子の幸せを空に祈るのだった。
Yahoo!テレビ番組表より引用
分家の豊治・伸治・紀平が峰屋にやってくる。
豊治は最後に言っておくと言い、女の身で蔵元になったが、腐造は酒屋である限り起こる事で、だれが蔵元でも分家が蔵元でも起こったが、綾は峰屋を殿様の酒蔵、峰屋のままで幕を引いた。
ばあ様もご先祖もさぞ喜んでいるという。それを聞いた涙をながす綾。
豊治が行くぞというと、峰屋をさる分家のみんな。伸治だけが、足を止める。
竹雄は伸治にお達者でというと、伸治は泣きながら竹雄と綾に近づいて抱き、達者でのうと綾と竹雄にいった後、部屋を出る伸治、泣きながら頭を下げる竹雄と綾。
空が青くヒメスミレが咲く季節に2歳になる前、熱が出て3日目で園子は空へ帰っていきました。
寿恵子の母まつが急いで長屋にやってくる。
まつが長屋で竹の子の皮を剥く。煮ても焼いてもいいというまつ。りんは、細かくして炊き込んでも良いねといい、寿恵子が炊き込みご飯の握り飯がすきというと、握り飯なら寿恵子の口にはいるかねという。りんは寿恵子を心配し、「七つまでは神のうち」というと、まつは大丈夫じゃなくてもお腹の中の子まで亡くすわけにはいかないから寿恵子に食べて欲しいという。
万太郎は机に向かいヒメスミレの植物図を描き園子の花だという。
そして、翌朝、描いた絵を天の園子に届けるべく燃やす。燃えた煙が青空に登っていく。
伸治の「達者でのう」というセリフが好きで、脚本の師匠である井上ひさし氏から「人が人生で一度だけ言うような言葉に本当の意味が宿る瞬間を必ず劇の中に書き込みなさい」という教えがありまして、「達者でのう」は分家が滅びゆく峰屋を救わないと決断し、道が分かれても「どこへ行っても 達者で」と表現しました。
彼らの「一生に一度」に立ちあっていると思いながら書きました。
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まとめ
今回は、牧野富太郎が愛したヒメスミレの特徴や花言葉「一途」について、その由来と意味に迫ってきました。
らんまん第18週の週タイトル「ヒメスミレ」のあらすじ・概要も併せてお知らせしました。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。